こんばんは。
かなり久々のブログ更新で失礼いたします。
今シーズンの活動が本格的にスタートしました。
今年初の試みとして、日本国内でのトレーニングキャンプから始動しました。
今年の最大の目標は、AWAC(Advanced World Aerobatic Championship)への日本チームとしての参戦です。
チーム参戦の目的実現のためには、日本国内で訓練環境を整える必要がありました。
そこで、アメリカ・ロサンジェルスからエッジ540を輸送して福島に搬入する事に決定し準備を進めてきました。
日本国内でこの機体を飛ばすためには様々な手続きや許可取得に多大な労力を必要としましたが、時差もなく支援者の多い環境での訓練は、絶大な成果を残しました。
天気にも恵まれ、パイロットとしての技量は飛躍的に向上していきました。
さらに今回特筆すべき、全日本曲技飛行競技会の運営メンバーが駆け付け、ジャッジグやマネージャー業務についての研究が大いになされた事です。
世界最高水準の訓練を目の当たりにしたことで、今後の曲技飛行の安全推進や普及発展に大きな成果を得ました。
今回のキャンプの実現は、多くの皆さまのご支援により可能となりました。
特にトレーニング環境を提供していただいた、ふくしま飛行協会にはチームメンバー一同重ねて感謝いたします。
さらに、福島市をはじめ地元の皆さまのご理解・ご声援を日本チームにいただき、選手は訓練に打ち込ませていただきました。
さて今回のトレーニングキャンプ。
コーチは、フランスから招聘したパトリック・パリス氏。
1998年の世界チャンピオンです。
福島に行く事に対して、フランスでは周辺の全員が反対したそうです。
行ったら死んでしまうのでは・・・、
というのが未だに諸外国の現実のイメージのようです。
しかしパトリックは、気持ちよく私たちの要請に応えてくれました。
フランスに帰国して、福島が安全であり、多くの人々が生活している事を伝えてくれることでしょう。
そして選手。
私と岩田選手の2名が今回のキャンプに参加しました。
世界選手権への参戦には、様々なハードルがあります。
国内競技会とはケタ違いの技術レベルが必要な事は当然です。
さらにパイロット専業ではない選手は、休暇の確保、資金の確保、そして肉体的・精神的な負荷に立ち向かう勇気が必要です。
言うは易し行うは・・・などといいますが、フライトを外で見ているのと実際に飛ぶのは大違い。激しいGによるブラックアウトと戦いながら精密なコントロールを行う集中力を保つのは人間の限界を超えているかもしれません。
こんな事、なんのためにやってるのでしょうか?
他人からも、いい年して何のためにやってるの?などと聞かれる事があります。
私自身は、そこに世界選手権があり、ちっぽけな自分の努力の成果がいつの日か国益になるならこれほど嬉しい事はないと思っています。
自分自身のつたない人生経験から言うと、何かに心底真剣に打ち込んだ事で一歩一歩前進してきました。
人生を悟った気分の大人達の中庸な助言よりも自分自身を信じて、人にいい意味でも悪い意味でも『バカ』扱いされながら、のめり込んだ結果必ず『ご褒美』をいただいてほんの少し上のステージに上がってきました。
岩田選手は私より更に10歳も年上。
こうして戦うオッサン、なかなかいけてますよね。
ヨーロッパの地で、日の丸の力を浴びて頑張ります!
室屋義秀
福島の空から世界へ!
返信削除沢山の人たちに夢を!
国とスポンサーに安全を!
どんどん発展していくことを期待します。
応援しています(^^)v