2013年5月13日月曜日

このまちで 大空を見上げよう!


こんにちは。

昨日ブライトリングジェットチーム・ジャパンツアーが無事に終了しました。
このプロジェクトにご尽力いただいた全ての皆さまに感謝いたします。
そして何よりも、皆さまのおかげさまで安全に終了出来た事に感謝いたします。


 我々は日本でのフライトが出来るように、当初より航空関連諸調整のお手伝いをさせていただいていました。
この超大規模プロジェクトには、それはそれは膨大な調整が必要で約6ヵ月間忙殺されてきました。
来日前日まで様々な案件が飛び出す、ドラマチックな展開が続きました。


53日に入国後は、スムーズなオペレーションでしたが、天候によりフライト出来たところ、出来ないところがありました。
それぞれのイベント会場は、夢のジェットチーム飛来を心待ちにしていて、我々も実現させたい葛藤と絶対に守るべき安全基準との狭間で、ハラハラドキドキの毎日を過ごさせていただきました。


このジャパンツアーの締めくくりは、福島県での『大空を見上げよう』プロジェクト。
県内全域フライバイ&小名浜港でのフルディスプレイが計画されました。

フライバイは雨の予報の中、奇跡的に晴れ間が広がりフライバイを実施!
浜通りは残念ながら天候不良でキャンセルとなりましたが、中通り、会津の多くの皆様にご覧いただく事が出来ました。


12日は、雨上がりの快晴。
その朝リーダーのジャックから、小名浜港でのフルディスプレイの前に昨日出来なかった浜通りで、多くの津波・原発被害者への慰霊飛行を実現したい、っとの申し出があり準備を進めていました。
快晴の空の下、準備万端っと思いきや、10時ごろにまさかの海霧が発生。
チームはディスプレーイ終了後、神戸に移動し出国準備にかからなければならない予定だったのですが、ジャックは出国を延期してでも夕方まで天候の回復を待つ!っと断言し気象情報の収集にあたって飛行の可能性を探り続けていました。
                                                                                       
1340分に、私が小名浜会場をフライト。その天気状況を報告した結果、ジェット機でのフライトは不可能と判断し、フルディスプレイはキャンセルに。
ジャックは本当に悔しそうで今にも飛び立ちそうでしたが、最後はパイロットして安全を最優先に英断をくだしました。


最後のフルディスプレイは中止になりましたが、『大空を見上げようin ふくしま』プロジェクトは大成功に終わりました。
多くの方々が県外から押し寄せ、福島の現状を正しく認識していただけました。
多くの皆様に、福島に泊まって、食べて、遊んでいただきました。

福島県民はその時間空を見上げ、空の彼方にある光を見ました。


その実、何よりも準備に関わった私たちが、再度 空を見上げる事 を教えられました。

福島県庁の皆さまは、通常業務に加えて復興業務でただでさえ忙しく疲弊されているはずなのに、笑顔を絶やさず不眠不休でこのプロジェクトにあたってくださいました。

福島県青年会議所の皆さま、その中には現在も避難生活を強いられ帰還の目処も立たない仮住まい、仮仕事の方もいらっしゃるのに、更なる苦労をかえりみず全力であたっていただきました。

まだまだ挙げればきりが無いのですが、本当に多くの皆さまが、自分ではない誰かのために力を注ぎこむ事で、協力・信頼・団結がうまれました。

空を見上げて逞しく歩き続ける福島県民同士の『アツイ絆』。
これさえあれば、多少時間がかかろうと全ての困難は乗り越えられると確信しました!



ありがとうございました!!


福島県あったか観光大使
室屋義秀