2011年12月31日土曜日

ザ!大晦日!DASH!!

おはようございます。

今年も皆様の温かいご支援のおかげで、無事に過ごす事ができました。
今年の言葉に「絆」が選ばれているようですが、福島で被災した今年はまさに絆の温かみを感じさせてもらえた一年でした。

あらためまして、心よりの感謝申し上げます。


Photo:Taro IMAHARA



さて、11月にエアショーを終えてからも、先日まで大忙しでした。
知り合いのトナカイが体調不良のために入院し、急きょサンタクロース達を乗せて全国を飛び回らなければなりませんでした。
25日に無事にプレゼントを配り終え、昨日配送伝票の整理も終わりました。(笑)



これで、ゆっくりと正月が迎えられそうです。
  
皆さまも、よいお年をお迎えください!!




                 室屋義秀



ーーーーーーTV出演情報ーーーーーー

12/31(土)午前8時~
日本テレビ系列局  「大みそかDASH」
http://www.ntv.co.jp/program/detail/2185931.html
 *地域によって異なりますので、お住まいの地域の日本テレビ系列局をご確認ください。
 
1/1(日)午前730分~ *無料放送
J SPORTS 2  「室屋義秀の挑戦~全日本曲技飛行競技会~」


1/3(火)午前525分~午前625
J SPORTS 3  「室屋義秀の挑戦 ~WAC編~」 
http://www.jsports.co.jp/program_guide/40204.html


ーーーーーーTV出演情報ーーーーーー




2011年12月22日木曜日

Jsportsで放映 「全日本曲技飛行競技会」

こんにちは。

本日1222日(木)23:4524:15に、J SPORTS3で、
10月に開催された全日本曲技飛行競技会の模様が放送されます。

・番組名:室屋義秀の挑戦~第2回全日本曲技飛行選手権~
・放送スケジュール:http://jsports.co.jp/program_guide/40968.html

実は、この競技会の開催までには、実に多くの課題が待ち受けていました。
昨年の第一回大会の成功を受けて、万全の体制で臨むべく
昨年12月から準備を開始しました。
選手役員のサポートのための大会スポンサー探しも、1月には本格的に開始。
「ブライトリング」社から内諾も受けて快調に準備が進んでいた矢先、
311大震災が発生。
その後の原発事故もあり、開催の本決定が出来ない状態となりました。

イベントとして観客の皆さまの安全性も担保できる状態となるまでは、正式決定できない状態が続きました。
最終的には政府発表を踏まえて、8月末の時点で実施が決定されました。

準備期間が約1カ月となり、私たちが受け持つ事務局作業は、徹夜での作業が続きました。
このままでは24時間寝ないで作業を行っても間に合わないかも・・・、
っと覚悟したその時「絆プロジェクト」が、この危機的な状況を救ってくれました。

福島市内には、津波や原発で避難し仮設住宅で暮らす方が多く居ます。
福島県のプロジェクトで、絆を深め雇用を創出するプログラムが推進され、
彼ら彼女らが20名もスカイパークにやってきてくれたのです。
これらにより奇跡的に準備を終えて、大会開催にこぎつけたのでした。

もう一方の、選手たちも苦悩していました。
昨年の優勝機「ピッツ」は、仙台空港で津波に流されました。
さらに「エクストラ200」は、大変残念な事故で失われました。
8月の時点で、機体の確保が出来ない・・・、という状況。
そこで全国のアクロパイロットのネットワークを生かして、
その他の可能性を探ったところ、佐賀空港に「スーパーデカスロン」がある事が判明。
しかし、耐空検査(車でいう車検)が切れている状態。

機体オーナーと交渉を重ねてもらった結果、緊急に検査を実施してレンタルしてもらえることに。
大会3週間前には検査も終わり、ふくしまスカイパークに飛んでくるはずが・・・。
検査の最終段階で、ある装備品が必要となる事が判明。
部品の取付などについてアメリカの機体メーカーとの打合せなどが必要で、
深夜に起きだしてはメーカーと電話打合せの日々が続きました。
解決したかと思いきや、部品は危険物のため通常の郵便ではおくれず、
輸入は日程的に間に合わない事が判明。
絶体絶命だと思われたその時、パイロット仲間からたまたまその部品を取り寄せた
との情報があり、急きょ調達が出来て、フライトが可能となりました。

このようにかなり難しい状況を克服しての大会成立でした。
大会期間の3日間中は、苦労のご褒美のような奇跡的な絶好の天気が続き、
選手・スタッフは超僅差の白熱した戦いを楽しみました。

この大会でパイロットは勿論ですが、ジャッジ・スタッフなど
多くの成長をとげたように思えます。
多くの苦難から、大きな成長をいただきました。

でも、次回はもうちょっと楽に準備したいですけどね。

                        室屋義秀

2011年12月12日月曜日

「キラリ☆ふくしま」  TUFテレビユー福島

こんにちは。

さて、今週14日(水曜日)に、TUFにて一時間のドキュメンタリーが放送されます。
これは、私の今年の活動を8カ月にもわたって取材していただいたもので、震災後の活動から世界選手権(WAC)そして全日本曲技飛行競技会までの模様です。

·           放映日時:12/14(水)19:001時間
·           番組名:キラリ☆ふくしま
·           FUKUSHIMAから世界へ~パイロット室屋義秀の挑戦」
·           番組公式サイト http://www.tuf.co.jp/kirari/kirari.html



福島県外の方は、是非福島に泊まりで遊びにいらしてくださいませ!


「福島からの挑戦」と題しての今年の活動は、3月11日の震災により不可能に近い状態からスタートしました。
震災直後は復興関連活動、それが一段落してからの活動再開。
スポンサー獲得、競技機体の確保、コーチの確保、練習場所の確保などなど様々な課題を超短期間に乗り越える必要がありました。

この無理難題を乗り越えて参戦出来たのは、多くの人々に支えていただいたおかげです。
競技成績こそ、史上最低の成績となってしまい、皆さまのお気持ちに十分に応える事は出来ませんでした。

しかし、今年は競技成績で得られる以上に大きな力をいただきました。
「福島からの挑戦」を通して気付かせいただいたのは、「絆」の大切さでした。
テレビ放送などを通じて私がスポットを浴びてしまいますが、この挑戦は数知れずの人々によって支えられています。
というより、私自身は単に目立つ位置にいるだけで、関係する全ての人々がそれぞれの立場で、全く同じ相対量の役割を負っていただいたおかげで実現したのだと思います。
そんな当たり前の事に、改めてきづかせていただきました。

さらに、「福島からの挑戦」は、9月のイタリア・世界選手権の後に大きな芽を育みました。
全日本曲技飛行競技会が、関係者の熱意により10月に福島市内で無事に開催されたのです。
震災に続く原子力災害で、福島市は苦境にあり風評被害が広がる中、その不安をもろともせず、関係者が「福島」で継続開催しよう!っと一致団結してくれたのです。
福島県の重要施策である、スポーツ全国大会の誘致を県内で先駆けて実施する事に成功する事になりました。

今後も、ふくしまスカイパークがエアロバティックスを中心として、スカイスポーツの聖地となるべく活動を継続していきたいと思います。
そして子供たちが、スカイスポーツに気楽に接する事のできる環境を福島の自慢と出来るようにしたいと思います。

今回のテレビ取材を通じて、色々と考えさせていただきました。
取材では、いつも成長させていただく機会をいただいています。
特にインタビューでは、普段語る事のない心の本音が出てきて、自分自身を整理し直すきっかけとなります。
また、自分宛てにいただくメッセージには、普段は正面を向いて語られる事のない本音をあぶりだして、伝えていただいています。
時に虚像と思われる事が多いテレビ映像ですが、最終的に真実を映しだしていくようですね。

今回の挑戦では、世の中が震災に苦しむ中、スポーツに打ち込んでいいのか?
スポーツは何の役にも立たないのでは無いか?
自分自身が世の中の役に立つ事が出来るのか?

今回は、多くの疑問をいただいてのスタートでした。
そんな中で挑戦をしようと思ったのは、自分に出来る目の前の事を一歩づつ、ひたすらに続ける事しか自分には出来ないと思ったからです。

自分に出来るのはほんの些細なことだけです。
私の場合は、飛ぶ事だけ。

実際には、時に不安になり現実から逃避する瞬間もあります。
しかし、そんな時は必ず智慧を持った仲間が現れて、時には励まし、時には厳しく叱責してくれます。
これらの力をいただいているので、何とか飛び続けられているのでしょう。
これらに真摯に向き合えなくなった時には、コクピットを去らなければならないと思っています。

自分がコントロール出来るのは、いまこの瞬間だけ。
これからも、自分の出来る事を一歩一歩進めていきたいと思います。

              室屋義秀