2011年12月12日月曜日

「キラリ☆ふくしま」  TUFテレビユー福島

こんにちは。

さて、今週14日(水曜日)に、TUFにて一時間のドキュメンタリーが放送されます。
これは、私の今年の活動を8カ月にもわたって取材していただいたもので、震災後の活動から世界選手権(WAC)そして全日本曲技飛行競技会までの模様です。

·           放映日時:12/14(水)19:001時間
·           番組名:キラリ☆ふくしま
·           FUKUSHIMAから世界へ~パイロット室屋義秀の挑戦」
·           番組公式サイト http://www.tuf.co.jp/kirari/kirari.html



福島県外の方は、是非福島に泊まりで遊びにいらしてくださいませ!


「福島からの挑戦」と題しての今年の活動は、3月11日の震災により不可能に近い状態からスタートしました。
震災直後は復興関連活動、それが一段落してからの活動再開。
スポンサー獲得、競技機体の確保、コーチの確保、練習場所の確保などなど様々な課題を超短期間に乗り越える必要がありました。

この無理難題を乗り越えて参戦出来たのは、多くの人々に支えていただいたおかげです。
競技成績こそ、史上最低の成績となってしまい、皆さまのお気持ちに十分に応える事は出来ませんでした。

しかし、今年は競技成績で得られる以上に大きな力をいただきました。
「福島からの挑戦」を通して気付かせいただいたのは、「絆」の大切さでした。
テレビ放送などを通じて私がスポットを浴びてしまいますが、この挑戦は数知れずの人々によって支えられています。
というより、私自身は単に目立つ位置にいるだけで、関係する全ての人々がそれぞれの立場で、全く同じ相対量の役割を負っていただいたおかげで実現したのだと思います。
そんな当たり前の事に、改めてきづかせていただきました。

さらに、「福島からの挑戦」は、9月のイタリア・世界選手権の後に大きな芽を育みました。
全日本曲技飛行競技会が、関係者の熱意により10月に福島市内で無事に開催されたのです。
震災に続く原子力災害で、福島市は苦境にあり風評被害が広がる中、その不安をもろともせず、関係者が「福島」で継続開催しよう!っと一致団結してくれたのです。
福島県の重要施策である、スポーツ全国大会の誘致を県内で先駆けて実施する事に成功する事になりました。

今後も、ふくしまスカイパークがエアロバティックスを中心として、スカイスポーツの聖地となるべく活動を継続していきたいと思います。
そして子供たちが、スカイスポーツに気楽に接する事のできる環境を福島の自慢と出来るようにしたいと思います。

今回のテレビ取材を通じて、色々と考えさせていただきました。
取材では、いつも成長させていただく機会をいただいています。
特にインタビューでは、普段語る事のない心の本音が出てきて、自分自身を整理し直すきっかけとなります。
また、自分宛てにいただくメッセージには、普段は正面を向いて語られる事のない本音をあぶりだして、伝えていただいています。
時に虚像と思われる事が多いテレビ映像ですが、最終的に真実を映しだしていくようですね。

今回の挑戦では、世の中が震災に苦しむ中、スポーツに打ち込んでいいのか?
スポーツは何の役にも立たないのでは無いか?
自分自身が世の中の役に立つ事が出来るのか?

今回は、多くの疑問をいただいてのスタートでした。
そんな中で挑戦をしようと思ったのは、自分に出来る目の前の事を一歩づつ、ひたすらに続ける事しか自分には出来ないと思ったからです。

自分に出来るのはほんの些細なことだけです。
私の場合は、飛ぶ事だけ。

実際には、時に不安になり現実から逃避する瞬間もあります。
しかし、そんな時は必ず智慧を持った仲間が現れて、時には励まし、時には厳しく叱責してくれます。
これらの力をいただいているので、何とか飛び続けられているのでしょう。
これらに真摯に向き合えなくなった時には、コクピットを去らなければならないと思っています。

自分がコントロール出来るのは、いまこの瞬間だけ。
これからも、自分の出来る事を一歩一歩進めていきたいと思います。

              室屋義秀

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