2011年1月14日金曜日

操縦士道/その6 再スタート

おはようございます。
今朝のふくしまスカイパークは、-5℃。完全に雪景色。
除雪車がほしいところです!




では、前回の続きから。


奇跡の高校受験も終わり、気ままな春休みを満喫したらいよいよ高校入学です。
入学するとさっそく、3年間何をするのか?という選択が迫ってきます。

二度とサッカーはしない、と決意した中学時代の暗い思い出がよぎります。
しかしサッカー以外に特に興味のあるスポーツも無く迷っていました。

迷っているとまたしても、あの「モヤモヤ」が頭にやってきます。
この正体に何となく気づいていたのか、15歳になって成長したのか、今回はどうしていくのがいいのか真剣に考えてみる事に。

このままサッカーをしないで、中学時代の苦い思い出を一生引きずっていくのか?
とても辛いが、再チャレンジしてトラウマを乗り越えていくか?
受験の奇跡を起こした「本性」を信じるか?

結果、やっぱりサッカー部へ入ることにしました。
まじめに、ひたむきにやれば必ず何とかやれる、という確信に近いイメージを得ていたのでしょう。

ちなみに当時はJリーグも無く、野球が圧倒的に人気で、モテスポーツではなかったのですが・・。(笑)


そこで中学時代の失敗を繰り返さないように作戦を立てます。
まだまだ低い身長をカバーしなければいけません。

身長は伸ばせないので、取り組んだのは貧弱な肉体の改造。
筋力はトレーニング次第で強化出来ます。
サッカーなので下半身を集中的に強化した結果、下半身ははかなり太くなり、キック力では一番となっていきました。
しかし、上半身との筋肉のバランスが悪くなり、短距離走はあまり速くならない結果に。

小学校時代の思い出から、「エースストライカー」にこだわっていたのですが、足がかなり速くないとつとまりません。
現在の自分の能力を自己分析して、「苦渋の」方針転換をはかることに。

強い脚力を生かせるディフェンスにつくことにしたのですが、これが幸いしました。
そこで配置されたサイドバックは、ウィングとも呼ばれ時にはフォワードをオーバーラップしてゴールへ向かう事もあり、非常に大きな面白みを発見したのです。

こうして、自分の能力を生かす場所を見つけ、面白みを発見出来てしまえばこちらのもの。
練習は決して楽ではないのですが、ひたすらに取り組んでいく事ができるようになっていきます。

そうして2年間が過ぎる頃には、いつの間にかあの「モヤモヤ」は消え去っていたのでした。

                   つづく。


                   室屋義秀(むろやよしひで)
                   レッドブル・エアレース #31  

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