2010年6月13日日曜日

代替レース機をオクラホマから


こんにちは。久しぶりのブログ書き込みです。
先週は、まあ色んな事がおきましてブログを書いている時間はとれませんでした・・・。

以前のブログに書いたように、レース機は2週間前に組み立てを行って改造+調整を入念に行ってきました。
そしてウィンザーに乗り込み、テストフライトの2日目(61日:火曜日)に飛行中に突然キャノピーが開き破損。吹き飛んだキャノピーが水平尾翼にもあたり、水平尾翼にもダメージを受けました。
その後すぐに、キャノピーそして水平尾翼の修理について各所に問い合わせをしましたが、キャノピーはハンドメイドの特注品のため、ウィンザーはおろかニューヨーク戦も間に合わないことが判明。困り果てていたところ、ハンネス・アルヒから、昨年まで使用していた機体が、オクラホマシティーのエッジ社に置いてあるとのことで、レンタルしてもいいという話になりました。しかしこの機体は分解された状態で、しかもエンジン・プロペラまでが外れた状態とのこと・・・。レースに参戦するためには、組み立てを終えて、木曜日の夜までにウィンザー入りし、徹夜で機体の準備をして金曜のトレーニングセッションを飛ぶ必要があるので、時間的に非常に厳しい条件でした。

とはいえ、ニューヨーク戦で必要となるのでとりあえずオクラホマへ行くこととし、翌日水曜日、早朝にデトロイトから出る航空券を何とか確保して、オクラホマへ向かいました。
オクラホマについてみると、今度はレンタカーがありません・・・。なんでも最近大きな雹が降って車がほとんどダメになっているとの事・・・。そこで町中までタクシーに乗ってレンタカー屋をあたっていると、やっと一台確保できエッジ社へ向かう事ができました。

さて、エッジ社のあるガスリー空港に到着してみると、話の通り機体は分解され、エンジン・プロペラまで外れています。挨拶もそこそこに作業を開始。組み立てを開始してみると色々な部品が足りません・・・。ロバートさんはあちらこちらに電話をかけまくって手配をし、すべて翌日の朝1000着のUPS宅急便で到着する手はずが整うという際どい状況。 また、夜は20時ぐらいには格納庫を閉めるということなので、徹夜で作業可能な格納庫を探しまわりましたが、結局見つからず、21時頃まで作業させてもらってホテルへ。

翌日は5時に起きだして作業開始。
今日・木曜日の15時までに離陸してウィンザーに向かわなければ、レース参戦は出来なくなります。
整備士の西村さん&ロバートは休憩も食事も取らずに作業を進める一方、私はウィンザーまで飛ぶ準備を開始。国を超えて行くので色々と手続きが煩雑で、準備に一時間ほどかかります。航空図も何もないので、探し回っているとオクラホマ市内で販売する店を発見。車で40分ぐらいのところなので早速向かいます。
その間も組み立て作業をしていて足りない部品が続出・・・。細かい部品は何とか調達出来たのですが、無線機のアンテナが無いとの電話が・・。オクラホマ市内で探し回りましたが、販売しているものが見つからず、途中で発見した航空無線専門店で使っていないものをタダで恵んでもらい解決しました!
っとまあ、そんなこんなで買い物を終了してガスリーへ戻っていると、田舎の真っ直ぐな高速が渋滞・・・・。なんでこんなところが渋滞するの???と思ってそこを通過するとUPSのトラックが事故してました。
んんん、まさかこのトラックに自分たちが昨日頼んだ部品が載ってはいまいなー???なんて思いながらガスリーに戻ってみると、UPSがやはり到着していません・・・。
しかし1200ごろには到着し、聞いてみるとやはり事故していたとのこと・・。まったくなんというタイミング・・・。
その後もエンジン関連のホースが足りなかったり、あれやこれやとあったのですが、1430にエンジンがかけられる状態になり、いざ乗り込みました。
そしてスイッチオン!!っとスタートボタンを押してみましたが、ウンともスンともいいません。色々チェックしてみると普通は外すことのないスターターの一部品が外されていていました・・・・。
っとまあ、おしいところで時間切れ。
その後色々と調整を繰り返して結局2000まで作業してやっとごはん。
何も食べずに作業していたので皆フラフラでした。

翌日・金曜日も朝0700に格納庫に集合し最終調整を行って、テストフライトをしてからウィンザーに向けて出発しました。同時に西村・ロバート両氏は、オクラホマからエアラインでデトロイト経由で戻ります。
ウィンザーまで4時間のフライト予定。2時間ほど飛行して給油のために着陸。アメリカではセルフのガソリンスタンドは普通で、クレジットカードでいつでも給油できます。



着陸し給油を済ませて、さあ昼ごはんと思いきやこの空港にはレストランも何もありませんでした・・。チョコバーの自動販売機はあったのですが、店員は昼休みなのか誰もいなく、自分もカナダドルしか所持してなく買えません・・。
よだれを垂らしながらチョコバーを見つめること数分、あきらめてウィンザーへ飛び立つことに・・。
その後2時間飛行し、デトロイトの管制センターから国境超えのスクオーク番号をもらってカナダに入ると3分でウィンザーに到着。

ホットする間もなく、機体のブランディングチーム・カメラチームなどが群がって作業を開始します。そうこうしているうちに、西村・ロバート両氏もウィンザーに到着。結局夜2100まで作業をしてホテルで休みました。
さすがにキツカッタ・・・。

続く。

1 件のコメント:

  1. うーん、見れば見るほどよく無事でした!

    その後のバタバタは踏んだり蹴ったりの連続とは…
    とりあえず、次戦は何とかなりそうでよかったですね。

    次週末は良い結果を期待していますね!

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