2013年12月6日金曜日

WAC2013  その(3)

こんにちは。
しばらく間があきましたが、(2)の続き。


201212月、レッドランド(ロサンジェルス)で開始したトレーニングは、2月のアリゾナキャンプを経て、4月にはテキサスへ2500Km を飛んでフライン。

さらに、5月・8月とテキサスでトレーニングキャンプを実施し、
10月の大会直前に8日間のキャンプを終えてWAC本番を迎えました。


これらトレーニングキャンプの合間には、国内でも自主トレーニングを実施していましたが、数多くのイベントもありとても充実した活動となりました。

4月、日本ではブライトリングジェットチームの来日の受入ハンドリング業務。
たび重なるスケジュールの変更などで忙殺されました。
5月、ブライトリングジェットチーム来日。無事にフライトを実施。


6月、レッドブルエアレース再開に向けて、スロベニアにパイロットが招集され、スーパーライセンス受給のためのクオリフィケーションキャンプに参加。無事合格。


7月、念願の複座機「エクストラ300L」の耐空検査を終了し、JASが稼働。

8月、5月のブライトリングジェットチームでフライト出来なかった、福島でのフライトを再度実現させた、Againプロジェクトを完遂。

9月、全日本曲技飛行競技会の事務局業務を実施。
大会で使用するEdge540を、スポンサーカラーに変更手配し受領。


そして、101日から最終トレーニングキャンプ開始。

順調に訓練が進みましたが、大会2日前に4ミニッツで使用するスモークポンプが故障。
急遽、機体の製造メーカーからポンプの供給先を聞き出し、電話で確認すると一つだけ在庫があるとの事。
特急宅配便を手配し受取り、大会入りする朝に交換完了。
準備万端、っと思いきやマグネットという点火系統のスイッチが切れない状態が発生。

さらに緊急修理し、大会入りする1時間前に完了し、無事に大会入りしました。
いやはや、毎度ながらなかなか色々あるもんです。

続く。


2013年10月27日日曜日

WAC2013  その(2)

WAC2013参戦に向けての準備は、昨年8月のEAC(European)参戦から始まりました。


ヨーロッパ選手権なので、結果は参考記録にしかなりませんが、今年のWACための課題を洗い出し必要なトレーニングや大会への準備事項を検証する事が大きな目的でした。

EACでは書類ミスによる自由演技の減点などを経験し(汗)、翌年にむけて大きな経験となりました。


そして大会中に、コーチのパトリックとトレーニングスケジュールについての概略を決め、2012年の12月にはトレーニングを開始する事にしました。

まずは、トレーニング時間を多く確保する事が課題でした。
そうする事により基礎に戻り一つ一つの基本技の見直しを、丁寧に始める事を可能とするためです。

この12月キャンプの一週間前には、レッドランド/ロサンジェルス入りして、ヨーロッパからコンテナで運ばれてきたEdge540を組立。

サイティングデバイスなどの課題部品の再製作などを事前に実施し、キャンプに備えました。


これと同時に、JASレッドランド校の開校準備も進め、こちらも同時日程でキャンプを実施しました。
このキャンプには、芦田博・白鳥洋平も参加。
教官はサンフランシスコから高木雄一さんが駆けつけました。


そして開校準備を手伝ってもらっていた、白鳥洋平(以後Yohey、と記します。)さんが、サンフランシスコの飛行学校での教官職を辞職し、レッドランドに移住すると突如表明。

急展開をむかえながら、ともあれキャンプそして2013年シーズンがスタートしました。


                      室屋義秀

2013年10月22日火曜日

WAC2013  その(1)

皆さまの多大なご支援のおかげで今年もWACへの挑戦をさせていただきました。
まずは無事の終了を報告させていただくとともに、ご支援に心より御礼を申し上げます。


さて、結果報告ですが以下の通りとなりました。



Final Free (4ミニッツ) 5
・規定+自由演技 31/58


このWAC参戦に向けての準備は、2012年8月のEAC (European) 参戦から始まりました。
準備の過程と結果は、次回から書かせていただきます。



昨日、ダラス/テキサスからレッドランド/ロサンジェルスまでをEdgeで飛んで帰ってきました。
向かい風が強く、7時間/2500kmほどの道のり。

旅の友は、昨年のWAACで機体をシェアした、Benjamin Freeloveです。
カリフォルニア在住のプロパイロットの先導で、好天の中をひたすら飛びます。
ニューメキシコなど、ごらんの通りの砂漠地帯を抜けて、大都会のロサンジェルスに西日も眩しくなったころに到着。


そして今日からは、一息つく間もなく、来年に向けての準備が早速スタートします。

そうです「レッドブルエアレース」がついに再開されます!!

その準備に向けてプロペラの取外しやら、打合せやら、etcでブログをゆっくり書く時間がイマイチ取れそうにないので、帰国の飛行機の中で書かせていただきます。


取り急ぎ、終了報告と御礼まで。
参戦のご支援を胸に、今日は休ませていただきます。


室屋義秀

2013年9月1日日曜日

Behind The Scenes 「みんなで大空を見上げようAgain」。

87日・8日と行われた「みんなで大空を見上げようAgain」。

快晴に恵まれ、ブライトリングジェットーチームの見事な飛行により福島県民は、大空を見上げる事ができました。

支えていただいた多くの関係各位に心より感謝いたします。


*J-sportsで放送された番組です。通常ユーチューブなどで公開される事はありませんが、J-sportsの英断により復興支援のため特別公開されています。


すでに三週間が過ぎましたが、このプロジェクの背景(余談)です。

512日の小名浜でのジェットチーム・ジャパンツアーの予定が終了し、フルディスプレイが出来なかった残念さは残りつつも、一年間準備に準備を重ねてきたフライトが無事に終了し、ホット一息ついてもいました。
人間など自然には絶対に勝てません。なのでパイロットは天気とは戦いません。
残念な一方、判断基準は正しかったとして、責務は100%終了したと感じていました。
そして、関係スタッフ一同は膨大な準備作業に疲労困憊で休暇が必要な状態でした。


そんな時に、福島市内の小学5年生から課外授業の講師としての話をいただきました。
小学3年生から毎年テーマを決めて、そのテーマに沿う人を呼んで研究しよう!というものです。

そのテーマとは;

小学3年生:Wing
自分達はどんな翼を持っているのか? 自分のいい所、得意な事など、自らを再評価して、畳んで見えない翼を開こう、というもの。

小学4年生:はばたき 
3年生で見つけたWingをどのように使えば、羽ばたき飛び上がれるのか?を研究しようというもの。震災後に行われた「光のしずくプロジェクト」に手書きポスター作製など協力するなどして、ともかく羽ばたき行動する大切さを学んだとの事。

小学5年生:Rising
そして今年のテーマがRising.
羽ばたく事を知った彼らが、空の彼方に昇っていく方法を探すというもの。

 最近の小学生はスゴイいんですね~。
この講師役は、なかなか簡単ではありません。
っと、こんなテーマをいただいて色々と考えていました。


そんな時に、ジェットチーム再飛行の話が舞い込んできました。

正直に暴露してしまうと、再度の準備は飛行許可の取得など多数の困難が予想され、裏方としては出来れば避けたい感じもあるやないや・・・。
5月にほぼ燃え尽きて、まだ回復しきっていない状態だったのです。


でも・・・、小学生のテーマに沿って考えてみると。
一年間の準備でノウハウは既に蓄積して、Wingはあるから、羽ばたいてみるか否かかァ・・・。

そこで、現場で矢面に立つ主要なスタッフに意見を聞いたところ、意外や「やりましょう!」という答えでした。


そしてみんなで再度、羽ばたいた結果、到底とび越えられない山を越えてしまいました。


そして、Rising
ジェットチームは見事にフライトを実施。
さらに、フライトの最後に震災で亡くなられた方に向けて、追悼飛行編隊(ミッシングマンフォーメション)を添えて、帰っていきました。
会場の多くの方が目を閏わせていました。

5月に叶わなかった、フルディスプレイ。
福島県民がジェットチームに感謝しつつも、その後に「やっぱりだめか~」という微妙なしこりを感じていました。
震災後の苦しい現状と戦う福島県民にとって、「やっぱり」と関連付けたくなるのは、当然かもしれません。

でも、でも、でも。
再度立ち上がって、奇跡の再来を実現した本当の英雄達。
天は見放さず好天を恵んでくれました。

このイベントを通じて「Rising」を学びました。 
奇跡を起こすヒントをいただいた県民は、これらの思いを感じて目を閏ませたのでしょう。


この小学生達がいなかったら、ジェットチーム再来の裏方は引き受けなかったかもしれません。

こんな素晴らしい教育を受けた子供たちが、日本の未来を背負ってくれれば安心ですね。


                  室屋義秀

2013年7月19日金曜日

エアショー(Next Generation)

こんばんは。

さて、今年の目標その4.であるエアショー(Next Generation)のプロジェクトが形となってきました。

エアショーのフライト内容の精錬は勿論日々トレーニングにより行っています。

今年からは、ただ高度な技術をお披露目させていただくだけでなく、さらに意義あるエンターテイメントとして発展させようと、色々と方法を模索し続けてきました。

そこで今年は、年間の第一目標である『ふくしまからはじめよう!』プロジェクトとも合体したプロジェクトを、多くの皆さんの知恵を借りてスタートする事としました。


そのプロジェクトとは・・、
ふくしまレコーズという、特別レーベルとのコラボレーション。

ふくしまレコーズは、その売上の一部を『ふくしま子供未来基金』として積み立てるために、著名なミュージシャンが賛同して特別協力をしてくれている、スペシャルレーベルで、すでに4枚のCDが発売されています。


 以下、ホームページから抜粋
現在、福島では、震災、原発の影響、そして風評被害が深刻化してきており、その影響は
現在表れていないものも含めると長期的なものになると予測されます。世界的にもFuKuShima
イメージダウンは不可避であり、残されていく子供たちの世代への負の遺産として残りかねません。
今回、私たちは「フクシマレコーズ」というレーベルを立上げ、クオリティの高い音楽のチカラで
復興を直接的にサポートしていくとともに、こうした子供たちの未来に向けて、
新しい「FuKuShima」の顔作りを進めていきたいと考えております。
Fun, Kind, Sustainable/楽しく、優しく、長続きする」という価値観を大切にしながら、
4つの「K」をテーマ(4 K Subject)に、4つの音(4 Kinds of Sound)でより多くの人に思いを伝えていきます。


このふくしまレコーズが、今年9月に発売の第5弾CDで、私のテーマソングを作っていただく事になりました!

この曲をエアショーでのフライトに使用し、勿論音楽と合わせたフライトで芸術性を追求していきます。

さらに、私が参加する日本各地のエアショー主催者からの費用を一部基金に積み立てさせていただき、日本全国とふくしまの絆を結んでいきます。

エアショー会場でのCD販売も行う予定です。 



今日は、その音楽のレコーディング!
生で見学させていただきましたが、まあ何ともカッコいい事!!!

それもそのはず、バンドは佐橋佳幸さんなど4人組の『Rawguns』!
藤井フミヤさんなどと活動する、プロ中のプロ!


いやはや、発売が楽しみです!


               室屋義秀

2013年5月13日月曜日

このまちで 大空を見上げよう!


こんにちは。

昨日ブライトリングジェットチーム・ジャパンツアーが無事に終了しました。
このプロジェクトにご尽力いただいた全ての皆さまに感謝いたします。
そして何よりも、皆さまのおかげさまで安全に終了出来た事に感謝いたします。


 我々は日本でのフライトが出来るように、当初より航空関連諸調整のお手伝いをさせていただいていました。
この超大規模プロジェクトには、それはそれは膨大な調整が必要で約6ヵ月間忙殺されてきました。
来日前日まで様々な案件が飛び出す、ドラマチックな展開が続きました。


53日に入国後は、スムーズなオペレーションでしたが、天候によりフライト出来たところ、出来ないところがありました。
それぞれのイベント会場は、夢のジェットチーム飛来を心待ちにしていて、我々も実現させたい葛藤と絶対に守るべき安全基準との狭間で、ハラハラドキドキの毎日を過ごさせていただきました。


このジャパンツアーの締めくくりは、福島県での『大空を見上げよう』プロジェクト。
県内全域フライバイ&小名浜港でのフルディスプレイが計画されました。

フライバイは雨の予報の中、奇跡的に晴れ間が広がりフライバイを実施!
浜通りは残念ながら天候不良でキャンセルとなりましたが、中通り、会津の多くの皆様にご覧いただく事が出来ました。


12日は、雨上がりの快晴。
その朝リーダーのジャックから、小名浜港でのフルディスプレイの前に昨日出来なかった浜通りで、多くの津波・原発被害者への慰霊飛行を実現したい、っとの申し出があり準備を進めていました。
快晴の空の下、準備万端っと思いきや、10時ごろにまさかの海霧が発生。
チームはディスプレーイ終了後、神戸に移動し出国準備にかからなければならない予定だったのですが、ジャックは出国を延期してでも夕方まで天候の回復を待つ!っと断言し気象情報の収集にあたって飛行の可能性を探り続けていました。
                                                                                       
1340分に、私が小名浜会場をフライト。その天気状況を報告した結果、ジェット機でのフライトは不可能と判断し、フルディスプレイはキャンセルに。
ジャックは本当に悔しそうで今にも飛び立ちそうでしたが、最後はパイロットして安全を最優先に英断をくだしました。


最後のフルディスプレイは中止になりましたが、『大空を見上げようin ふくしま』プロジェクトは大成功に終わりました。
多くの方々が県外から押し寄せ、福島の現状を正しく認識していただけました。
多くの皆様に、福島に泊まって、食べて、遊んでいただきました。

福島県民はその時間空を見上げ、空の彼方にある光を見ました。


その実、何よりも準備に関わった私たちが、再度 空を見上げる事 を教えられました。

福島県庁の皆さまは、通常業務に加えて復興業務でただでさえ忙しく疲弊されているはずなのに、笑顔を絶やさず不眠不休でこのプロジェクトにあたってくださいました。

福島県青年会議所の皆さま、その中には現在も避難生活を強いられ帰還の目処も立たない仮住まい、仮仕事の方もいらっしゃるのに、更なる苦労をかえりみず全力であたっていただきました。

まだまだ挙げればきりが無いのですが、本当に多くの皆さまが、自分ではない誰かのために力を注ぎこむ事で、協力・信頼・団結がうまれました。

空を見上げて逞しく歩き続ける福島県民同士の『アツイ絆』。
これさえあれば、多少時間がかかろうと全ての困難は乗り越えられると確信しました!



ありがとうございました!!


福島県あったか観光大使
室屋義秀

2013年4月25日木曜日

みんなで大空を見上げようinふくしま


こんにちは。
またまたしばらくぶりの更新で失礼します。

さて、先のブログで今年の目標を4本の柱に絞って活動させていただいている事を書きました。

第一の柱は、「1.ふくしまからはじめよう!」プロジェクト。
これは、福島県の復興の一助なれるよう、自らの経験を活かしたいとの思いからスタートし、年初から準備を進めてきました。

福島県は、まだまだ復興の途についたばかり。
多くの福島県民は、まだまだ厳しい現実と戦っています。
つらい時はどうしても視線がうつむきがち。
ほんの少しの間だけでも、県民みんなで大空を見上げて明日への活力を!っという事で色々と企画を練ってきました。

そこで、年初から多くの方々に相談させていただき実現した超大型企画が、
『みんなで大空を見上げようinふくしま』です!



これは、世界最高峰の民間ジェットアクロバット飛行チーム『ブライトリングジェットチーム』を福島県に招致しフライトをしてもらうというもの。
多くの方からお口添えのおかげで、福島県知事、スイス大使等多くの皆さまからの支持をいただく事ができ、プロジェクトは実現に向けて動き出しました。

そこで、チームリーダーの「ジャック・ボツラン」氏に、飛来を依頼。
チームのオフシャルスポンサーである、スイスの時計メーカー『ブライトリング』との協議の上、被災地支援としての来県を快諾していただく事ができました!


年初に始まった準備は、現在最終段階に入っています。
飛来にあたり、それは数多くの課題がありましたが、皆の熱い思いが結集して解決されてきました。
特に福島県の担当者の皆さんは、復興に伴う膨大な通常業務をこなしながらも、県民のために粉骨される姿勢がとても真摯で印象的でした。

我々も、行政各所からのご指導をいただき安全運航の支援にまわります。



511日(土)には、福島県全域をフライバイ!
福島の観光名所を巡るフライトでは、フォトコンテストも実施されます。

そして512日(日)は、メインのフライトディスプレイ。
いわき市小名浜港沖で圧巻のフルアクロバット飛行が行われます。

さらにさらに、12日は福島空港の滑走路側斜面が一般解放され、チームの離発着を見ることもできます。


私自身も、「あったかふくしま観光大使」として、Extra機でのデモフライトもさせていただきます!


是非、福島に足をお運びくださいませ!

                       室屋義秀

2013年1月17日木曜日

2013年の抱負


新年明けましておめでとうございます。
遅く過ぎですね・・・、スイマセン。


さて、今年2013年は如何に活動すべきか?
新春はこの課題を整理するのに、筋肉質な頭を絞っていました(笑)

今年で私も40歳となります。
早くも社会人生活も折り返し。(かな?)
年末年始にこれまでの歩みを振り返ってみると、いままで数知れぬほどの好意に支えられて今日まで暮らして来られた事を改めて実感。
しかしよく考えてみると、ほとんど貰いっぱなしで、あまりお返ししていないではありませんか。

ううん、これはまずい。
人生折り返し地点を通過した今、少しずつでも返し始めないと間に合わなくなるに違いありません。
っとまあ、こんな事が念頭に浮かんだ今年は、抱負を以下にまとめました。


1.ふくしまからはじめよう!

2.エアロバティック アカデミー

3.WAC挑戦 世界曲技飛行選手権

4.エアショー(Next Generation




では、もう少し詳しく。


1.ふくしまからはじめよう!(非営利活動)

今まで活動させていただいた事を活かして自分に何が出来るか?
今年は、特に以下の2つに焦点を絞って活動します。

①長年の訓練で培ったノウハウを、国内に広く伝える事。
試行を経て、3回にわたる全日本曲技飛行競技会の開催により、競技人口の増加、選手層の拡充、そして次期パイロット希望者が数多く生まれ、非常に盛り上がりをみせています。

今後のさらなる拡充を、広く安全に行うため競技会実行委員会のプロフェッショナルなメンバーを中心に、日本曲技飛行協会=Japan Aerobatic Club=JAC(仮称)の設立準備をしています。
日本全国に、安全技術が正しく伝わる仕組みを構築し、危険回避操作などの上級技術の習得方法の確立、そして航空スポーツとしての安全性を高めながら、国家の威信をかけて世界選手権で戦える人材の育成を目指していきます。


②震災から立ち上がる福島の復興に尽力する事。
ふくしまスカイパークの運営を行う「NPOふくしま飛行協会」の副理事として活動させていただいていますが、これらの活動を通して、福島県の[あったかふくしま観光交流大使]に就任させていただきました。

福島県の現状を正しく伝え、復興に向けてその魅力を広く発信していきます。
また航空を通じて来県を促進するような企画など、出来うる限りの活動を行いたいと思います。
 http://www.i-fukushima.jp/modules/portal/html/message/bn/vol07.html

まだまだ震災そして原子力事故の余波から脱出し、復興そして栄光的な地位を確保するまで長きにわたる多くの力の結集が必要です。
そして現状は、選挙権を持つ我々大人の責任の帰結でもあります。
次世代そして100年先の未来を見据えて活動を行います。



2.エアロバティック アカデミー
次世代に技術を確実に伝達していくための準備がいよいよ整います。
JACと協働してシラバスなどの作成などを進め、認定校として活動するべくノウハウを蓄積していきます。

ふくしまスカイパークで、常時訓練が行える体制を目指して準備をすすめていた、エクストラ300Lがいよいよ今春ロールアウト予定です。

さらに、アメリカ・レッドランドでピッツS2Bを使用して訓練を行える環境が整いました。

曲技飛行の初期訓練は、集中的に行うのが効率的です。
まとまった時間のとれる方は、飛行料金が安いアメリカで集中訓練を積むと効率的に上達していくはずです。
また国内では1大会のみが実施されているのみなので、アメリカのローカル大会で経験を積むことが出来るのも大きなメリットです。



3.WAC挑戦 世界曲技飛行選手権
これまで続けてきた[操縦技術世界一]への道。
今年も挑戦を続けます。

しかし、今までは実は見えない敵と戦っていた事に気づきました。
本当の敵は、自ら設定した限界の壁なのかもしれません。
今年の目標は、総合成績で76%です。(例年であればTOP10には入ります)
この完成度を目指して今年も精進をつづけ、自らの限界をテストし、楽しませいただきたいと思います。


4.エアショー(Next Generation
エアショーチームのネーミングライツ契約の変更にともない、今年からチーム名が変更となります。
新チーム名は、「Team Yoshi-MUROYA」。
まあ、そのまんま名前です。

すでに15年間、200か所近くでエアショーをさせていただきました。
毎年技術の向上に合わせて進化させてきましたが、今年からエンターテイメントとして広く楽しめるように年間のテーマを設定して、追求を続けます。



今年は、こんな事に挑戦させていただきたいと思います!
自分一人では到底出来ない事ばかりです。
引き続き皆様のご支援をいただければ幸いです!
 (またお願いしてしまいますが・・・)

                                                                        室屋義秀

2012年10月12日金曜日

第三回 全日本曲技飛行競技会 終了


こんにちは。

10月7~8日にかけて開催された、全日本曲技飛行競技会が無事に終了しました。


  
私は、選手としてではなく大会役員そして事務局として裏方を務めさせていただきました。
多くの皆様にご協力いただきました事、事務局として御礼申し上げます。



さて今大会は、昨年から更にステップアップし、中級「インターミディエート」クラスを増設。
国内トップ選手2名が、ステップアップし「インターミディエート」クラスに果敢に挑戦しました。
国内での外国人コーチを招いての訓練や、ハンガリー・フランスなどのヨーロッパでの訓練を経た2名のフライトは、下位クラスの選手とはケタ違いのレベルでした。




そのフライトを審査するのは、5名のジャッジです。
3回にわたる誌上解説に加えて、直前にジャッジスクールを実施し、今年も更にジャッジ陣の層を厚くする事に成功しました。
今後も継続的に実施し、ジャッジ数の増加をしていく予定です。

しかし、インターミディエートクラスになると、スナップロールが入るなど審査をするのも難しくなります。
上位クラスのフライトをジャッジするには、事前に多くのフライトを見る事も重要となり、訓練無しで大会に臨むのは非常に難しくなります。
ジャッジの経験を増やすために、年一回の大会のみでなく、春などに一度トレーニングが必要だ、との意見が出ました。
今後の検討課題です。



今後の組織運営については、大きな進展がありました。
実行委員会として活動してきた組織が、日本曲技飛行協会(仮称)Japan Aerobatic Clubとして結成していく事で、意見交換会の場で皆さんの意見がまとまりました。
今後の曲技飛行の安全と発展を支えるべく、組織の卵が誕生しましたので、私自身も事務局として、さらに汗をかかせていただく予定です。

しかし、実際の現場は人員的に非常に厳しい状況です。
全てボランティアでの実施ですが、膨大な作業に追われます。

多くの意見・要望をいただき、迅速に改善したい思いに駆られますが、限られたマンパワーと資金で行うために、皆さまにご迷惑をおかけしている事も承知しています。
私のモットーは言った事は実行します。言いっぱなしにはしません。
しかし、それを現実にするには、膨大な労力を必要としますので、本当に本気で取り組む人の協力が増えなければ、発展のスピードをこれ以上上げるのは難しいのが実感です。
しかし、これを行った人には真相を深く理解するが故に、真摯で説得力のある発言権が付随してくるのかもしれません。




現在までも膨大なボランティア労力により、大会が始まり試行を含めて4年間継続してきました。
皆さんの想いが大会を創り、今年のアドバンスクラスのチーム結成につながりました。
今後もこの集結力こそが、最強の日本チームを結成していく核となりえると思われます。



大会終了後の9日、朝からゴミ掃除から始まる撤収作業に早朝から追われます。
そんな中、声掛けもしていないのに朝から手伝いに来て下さる方がいます。
「いやー、こんだけ人がいっぱい来たから大変だろうと思ってきたぞー!」っと笑顔でいってくれる懐の深い方々がいます。
言うは易し行なうは難し、なので私もまだまだ修行が必要ですね。



                          室屋義秀

2012年9月11日火曜日

EAC2012(2)


こんにちは。
前回からのEACの続き。

またもや引いてしまった「No1」。
なぜそこまで皆が嫌がるかというと、ずばり点数が低くなる傾向が強いからです。

なぜ低くなるのか?
採点は審判により行われますが、審判は選手やコーチに比べ、審判は曲技飛行を見ている数が圧倒的に少ない場合が少なくありません。
審判の目が調整されていない事が多く、見慣れたコーチなどは、自信を持ってずれやミスを指摘出来るのですが、審判は自らの目を調整する必要があり、最初の数フライトは??を抱えながらの判定になりがちなのです。
そして、Qualificationが終わるころには、すっかりと補正が終わり安定した判定内容となります。
ですから、くじ引きで決まるQの順番で、13番は絶対的に避けたい順番なのです。

最初のフライトは、規定演技(Qualification)として実施され、得点には含まれません。
しかし、ここでの順位で3グループに分けられ、上位グループにいないとその後戦いは圧倒的に不利になっていきます。
ですから、選手は予選といえども、何とか上位を目指していきます。

っとまあ、そんなことはわかっているのですが、くじ引きですからこればかりはそんな事を言っていてもしょうがありません。
パイロットブリーフィングが終わりいよいよフライト開始!という時に雨が降り出し、スタンバイに入りました。
結局初日は、3時間ほどスタンバイした後中止となり、翌日からのスタートとなりました。

Day2、朝一番でのフライトとなるので、ブリーフィング前に飛行場に到着し風向きをチェックし、競技空域BOXの方向を推定。
それに基づいてイメージトレーニングを開始します。
しかし、上空の風向の計測がまだ始まっていないので推測で準備するしかありません。

昨日の雨はあがったのです、ややもやっている状況で視程があまり良くありません。
しかしレギュレーション以上の条件ではあるので、競技は開始はされる模様です。
さらに、高層に雲があり日射がなくて、どんよりと暗い感じ。
こうなってくるとゴールドカラーのエッジは、地十から非常に見にくくなります。

そして、ウォーミングアップと呼ばれる、テストフライトが実施され、その後に競技フライトが開始されます。
ウォーミングアップは、次期パイロット候補が実施するのですが、その時々でレベルに非常にばらつきがあります。
この日は、非常に悪いフライトで、審判の目の補正に全くならないものでした。

そんな中スタートした、Q
フライト内容は、気象状態から若干ソフト目でしたが、悪くは無い出来。
しかし結果は、64%とかなありイマイチな結果でした。

今回、ありとあらゆる悪条件が重なった感じですが、また起こりえる課題です。
こんな状態でも上位グループに残るだけの対策を、来年の世界戦までに積んでおかなければなりません。

つづく。

2012年9月7日金曜日

EAC 2012 (1)


こんにちは。

昨日、EAC (European Aerobatic Champpionship)の全フライトを終えました。

多くの皆さまからのご支援をいただき、今回も非常に大きな経験を積ませていただきました。
まずは、ご支援・ご声援いただきました皆様に心より感謝申し上げます。


さて、今回のEAC、その名の通りヨーロッパ選手権なので、ヨーロピアンでない日本人は、参考成績にしかなりません。

ではなぜ参戦したか?
その目的は、自らのトレーニングは勿論ですが、メインの目的は来年アメリカで開催される世界選手権へ向けての課題の洗い出しでした。

今回は、パトリック・パリス コーチから大会の注意事項や戦略、注意点など出来る限りの情報収集を主眼においていました。

おかげで数多くのノウハウを得て、来年へ向けての準備を開始する事ができる状態となりました。

今後は主に下記の項目について、戦略の練り直しの必要性を感じています。
全てがすぐに実現出来ないかもしれませんが、チーム体制を整えて数年のうちに常勝チームを作り上げたいと思っています。

1.     操縦技術的課題
2.     チーム体制
3.     大会戦略
4.     ジャッジングの傾向
5.     トレーニングプログラム
6.     4ミニッツフリー対策

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今大会へのトレーニングは、大会会場から60kmほどの近郊にあるZilina空港で7日間にわたるキャンプを実施しました。
今年は、7月のアドバンス世界戦をメインターゲットにしていたため、アンリミテッドクラスのトレーニングは今回のみ。
時間的には非常に厳しい状態だった事は否めませんが、当初からその事はわかっていたので、ともかく出来うる限りのトレーニングを行うつもりでした。

しかし、アドバンスクラスから比べるとアンリミテッドクラスは格段に厳しく、最初の二日間は肉体的にも精神的にも一気に限界に近付いていきました・・。


3日目からスイスチームと合流。
ベテランパイロット達の中で、色々と助けられ何とか気力を回復しながらトレーニングを継続していきました。

訓練も進み毎日アンノーンの課題を互いに出し合い、毎晩シークエンスの作成と暗記とで気付くとベッドで朝を迎えている状態。
キツイながらも充実した訓練が続きました。


しかし、トレーニングが進み始めたのもつかの間、今度は機体トラブルでエンジンの始動が徐々に難しくなりはじめました。
ついには毎フライト前に一時間かけてカウリングを外し点火プラグを外して掃除をしなければならない状態に・・。

実はこの傾向は、7月から出ていて予備部品を注文しハンガリーへデリバリーされるよう手配していたのですが、日本とはお国柄が事なり、通関やらなにやらで配送が遅れに遅れて部品が手元にとどかなかったのです。
このためハンガリーのパイロットが持っていた同じ部品を借りる手配をして、部品を取りに車で走りまわり、何とか手配して翌日半日かけて修理して再度フライト可能な状態になるなど色々と試練は続きました。


しかし、大会直前の3日間は、ZILINA空港と大会会場であるDUBNICA空港を行き来してのトレーニングも実施し、いよいよ大会準備も整ってきました。


そして練習も最終日、DUBNICAへフライインする途中で今度は電気系統がOUTとなり、最終トレーニングスロットまで残り3時間で緊急修理。修理部品をフランスやドイツチームから借りるなど駆け回り何とかフライトに間合う状態でした。

大いにバタバタでしたが全ての準備を無事に終えて、大会初日のパイロットブリーフィングを迎えました。
ブリーフィングの最後に、規定演技のくじ引きが始まります。

もちろん最初に飛ぶ「No1」は、とてもとても不利なのは言うまでもありません。
昨年はまさかの「No1」で痛い目に合いました・・・・。

今回「No1」を引くとなると、6大会で3度のNo1
確立1/1万。

コーチとも「もう引かないでしょ!」なんて言ってたら、まさかまさか、またやっちゃいました。
またもや「No1」を引く事になるとは。
もはや笑うしかありません・・・。



続く。