2011年10月27日木曜日

ふくしま会議

こんばんは。

さて、タイトルにある「ふくしま会議」

大震災から一か月、福島でも物流が徐々に戻り始めたころ、『FUKUSHIMA』の名前は、地震に引き続く原子力災害により世界的に有名になりました。
そして現地では、放射能関連の被害、風評被害により、経済・雇用問題が長期間にわたり悪化する事が懸念され始めました。

その対応策として、自分たちに出来る事は何かないか?っとNPOふくしま飛行協会のメンバーを中心に色々と検討をしていた時、一本の電話が鳴りました。
その電話の主は、鳥人間コンテストなどで有名な、飛行機設計の大御所である野口常夫先生
野口先生が開発した、垂直型小型風力発電や、小型水力発電機などを活用して、福島の新産業・雇用対策などに活用出来ないか?というような提案を、わざわざ電話してきてくれたのです。

実は、野口先生とは、新機体の検討・開発などで震災前から力を借りていました。
空の仲間として、設計から整備・パイロットまで全てをこなす空の達人である先生とお付き合いさせていただいていたのが縁でした。

この提案を受けて、新幹線が運転を再開するや東京に伺い会談をさせていただき、一筋の光明を得て帰路につきました。

その帰り、東京駅のホームで新幹線を待っていると、目の前に前環境大臣の斉藤鉄夫さんが!!
すかさず、声をかけさせていただき(勿論、テレビで知っているだけ。)、私たちの市民活動について強引に説明をさせてもらいました。

すると、斉藤さんは翌日には福島を視察するとの事。
そして同行する県議員は、いつも色々と助言をいただくなどして懇意にしている方!
という事で、福島に到着するやすぐに現在の取り組みを書面におこし、その夜には県議に説明して翌日の視察の際にも説明してもらう事になりました。

っとまあ、わらにすがるつもりで、手探りで色々と動きまわっているうちに、色々な空の仲間達(仲間と呼ぶには失礼な大御所ばかりですが・・)から、多くの協力を申し出ていただきました。

その後、仙台空港のパイロットとして交流のあった、東北大学教授の小濱泰昭先生とも合流。
マグネシウム電池を使って循環させる「持続可能な社会」を長年提言していて、全原発相当以上のエネルギーを供給可能だとの事で、下記の循環システムにより成立するそうです。

(1)酸化する際に発電するマグネシウムの特性を活用したマグネシウム電池を、各家庭に供給する
(2)マグネシウムが発電済みの酸化マグネシウムになると、太陽エネルギーで復活させる
(3)そして再び各家庭にマグネシウム電池を供給する

詳しくは最近紹介された、こちらの記事をご覧ください。
http://www.asahi.com/edu/news/SEB201110240014.html


このような叡智を、福島県や国に提言できる集合体とするため、「アルカディア会議」という名称のもと、6月には一同に会して会議を開き、議論の限りを尽くしました。

会議の座長は、福島大学・副学長の清水修二先生。
原発と地域経済を長年にわたり研究されている、原発経済問題のエキスパートです。

実は、清水先生とは、ふくしまスカイパークのイベントを研究材料としいただき、数年にわたり共同研究をしてきた関係がありました。
私などは、原発経済問題のエキスパートなどとはつゆ知らずお付き合いさせていただいていたので、その縁にびっくり仰天でした。

そして、集まってくる様々な提言などを、NPOふくしま飛行協会の斎藤理事長が見事にマネージメントする活躍によって、様々な分野のエキスパートとのネットワークを急速につながっていきました。

そして福島県の復興会議、国の復興会議などのメンバーとも情報が交換されるようになり、最近ではメディアにも取り上げられるようになり始めました。

そして、他にも活動を行う様々な有志との合流を果たして、「ふくしま会議」として再構成されました。

ふくしま会議の主催は、『福島の人々』。
原発問題と向き合わざるを得ない、私たち住人から声をあげて発信し、自ら考えて行動していくために、徹底的に向き合います。

しかし、この未曾有の問題を乗り越えるには、日本の全ての皆さまの支援が必要なのかもしれません。
是非お力を貸してください。


室屋義秀



ふくしま会議HPより

未曾有の原発事故により福島の人々は放射能汚染と向き合わざるをえない状況に追い込まれました。
暮らしが根底から一変しました。
8ヶ月たった今、前向きに生きようとする多くの福島の声が生まれています。
それらの声は、ときに小さく、ときに一部の人たちの間でしか共有されていません。
人々のいのちと暮らしを守るために、これらの声が集まり交流する場、そしてその様子を県内外、世界の多くの人々に届ける場が求められています。


福島の声を届けることも聴くことも、日本にとって、世界にとって、すべての人々にとって、未知の課題と向き合う力になります。
様々な意見を集約し、それぞれの人がそれぞれの答えを持ち帰る。
「ふくしま会議2011」は、福島の人々が、いま聞きたい話を聞き、いま語りたいことを語る場所です。
日本や世界から有識者たちを招き、福島県のこれまでとこれからを語る場所です。
内外の英知を福島に結集することで、放射能の不安や、故郷の再生に立ち向かう市民の疑問に応え、ときには車座になって直接語り合う。
明日への希望を見い出し、一つ一つのアイディアを実行に移していくこと、 そして、福島の声を世界に届けていくことを目的として、このたび福島の地で開催します。




【11月11日(金)】
「ふくしまの声」をテーマに、今まで埋もれていた“声なき声”や、草の根で活動されてきた方々の声を福島県全域から集約、世界に発信。


【11月12日(土)】
「若もの会議」と分科会
「いのち:子どもの今、そして未来」
「放射能と向き合う」
「自然・再生可能エネルギー」
「市民活動の現場から」を並行実施。


【11月13日(日)】:
参加者が県内各地へ戻り、エリアごとに「地域分科会」を実施。
会津、いわき、福島、南相馬での実施を現在予定。

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