2010年9月15日水曜日

滑空会の偉人

こんばんは。

今日は曲技飛行競技会の諸調整に東京へ行ってきました。

航空局へ現状報告のために伺い、色々と助言をいただきました。
その話の中で、国土交通省の観光庁ではスポーツと観光を融合する新部署が出来たとの情報もいただけ、曲技飛行競技会などもその一翼を担えるのでは?などと、スカイスポーツの推進に非常に発展的なお話をいただきました。
航空局も、スポーツとしての発展のための規制緩和と安全確保のための規制の絶妙なバランスについて日々検討されています。


その後、競技会実行委員会の皆さんと競技会のルール・スケジュールなどに詳細についての、最終打ち合わせをしました。
競技会へのエントリーは今日締め切りでしたが、曲技競技16名・着陸競技10名と非常に多くのかたがエントリーされています。 今から大会が楽しみですね!


打ち合わせ後に、航空協会に立ち寄ったのですがここでまた航空会の重鎮とお会いしました。
佐藤一郎さんという方で、関宿滑空場の場長として私が学生時代(20年前)からお世話になった方です。 学生だった当時は佐藤さんに厳しく指導いただきました(笑)。(当時は、めちゃめちゃ怖い人というイメージでした。スイマセン・・)
 今日たまたま、時間があり過去の偉業についての話しを伺いました。
現在、飛行機の耐空検査(車の車検)は、航空局の検査官が行います。しかしグライダーの耐空検査は、民間の耐空検査員という有資格者にその権限が移譲されていて、休日でも検査を受けることができます。
 グライダーの検査も、戦後しばらくは官が行っていたそうですが、機体の増加により民へ移譲されていったそうです。 この検査制度の維持のための事務方を佐藤さんがほぼ一手に引き受け、技術の進歩に合わせて改良してきたとの事。
 特筆すべきなのは、80年代に技術の進歩で生まれてきたモータグライダーが日本の古い規定では、国内で飛ばすことができないとう状況がうまれ、航空先進国に遅れをとらないためには、法改正の必要がでてきたそうです。 その法改正にも尽力された結果施行にいたり、結果として国内で爆発的にモーターグライダーが増えた、ということもあったそうです。

また、グライダーにはVHFという飛行機一般に使用される無線機の搭載が認められていなかったらしいのですが、郵政省との10年にもわたる技術検証等により改正にこぎつけたそうです。現在では皆当然のようにVHF無線機を搭載して飛んでいます。私も無線機の搭載は当然だと思っていました・・。


このような先人の影の偉業には、感謝感謝です。
現在のスポーツ航空が発展しているのはこのような努力の上にあるようです。
今後もLSAなど新たな航空機が主役となる時代がくるかもしれません。私も先人を見習い次世代へ継承できる活動をしたいものです。



                                    室屋義秀

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