2009年12月4日金曜日

生活創庫

こんばんは。


さて、現在私はニュージーランドにいます。

エアレース機が、火曜日にスペインから船便でおくられて到着しました。

機体の組み立ても終わり、来季へ向けての訓練、そして改造のための

テスト飛行を月曜日まで行う予定です、っがこのところ毎日雨・・・・。

明日は天候も回復しそうなので、いよいよフライト開始です。



さて話は変わりますが、11月24日に浜松へ出かけてきました。

この日は、㈱生活創庫さんの新社屋落成式。
チームの大恩人である、生活創庫の堀之内社長との出会いまでの昔話を少々・・・。



18歳で本格的にパイロットになるために活動を開始したのですが、飛行機とは全く縁の無い環境で

訓練を積むのにお金が必要な事でした。

学生時代から、昼は学校、夜はアルバイトという生活にあけくれ、家に帰るのは週に一回ぐらい。

携帯もない時代なので、完全に糸の切れた凧状態・・・。

資金をためては渡米して訓練、という日々を6年間続けて、やっと初歩のエアショー

ができるレベルに。

しかし、エアロバティックス訓練は費用が高く、すぐに資金を使いはたしてしまいます。

特に、上級のエアロバティックス訓練には性能の高い機体が必要で、アルバイトでは

まかないきれなくなり、色々飛ぶ方法を模索しました。

そして、日本国内で自家用機オーナーのセーフティー役やエアショーパイロットの手伝いをして

費用を節約しながらも、飛行経験を重ねる事に成功!

しかし、アンリミテッドクラス(最上級)を飛ぶには、いよいよ自分で機体を購入しなければ

挑戦できない状況にまでたどり着きました。

しかし、訓練に資金を使い果たし一銭もない状態。

ホウボウに借金を頼みこむと、多くの人が善意で融資してくれて、めどが立ったところで、

全ての費用を借金でまかない無理やりチーム設立。

輸入時の消費税すら払えない状況からスタートし、愛機を手に入れましたが、日本で初の

機体ということで航空局も対応に苦慮し、飛行許可取得も困難を極めます。

空しく4カ月が過ぎていきました。

そんな時に、マネーの虎という番組で、エアショーパイロットを目指す女性に、

生活創庫・堀之内社長が投資をしたのです。

これは!っと思い(発想が単純すぎますね。でも切羽詰まってました・・・。) 翌日にアポをとり

本社に押しかけると、あっさりスポンサーしていただけるとのこと!?!?!?!

「我々の思いがわかったので立ち上げを支援した」と堀之内社長はおっしゃるのですが、当時は無名で

広告効果などなども全く無く支援したのは、過去に社長も同じようにして救ってもらた事があるから

だそうで・・。

なんとも心のスケールの大きな人が世の中にはいるものですね・・・・・。

少しでも恩返ししたいのですが、まだまだです。



まあ、このように奇跡的にスポンサーを獲得し、富士スピードウェイでのデビューフライトを

迎えることができたのでした!!

またこの時の様子は、チームブレインのブログもごらんください。




                            室屋義秀

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